魔王を討伐した勇者一行の後日譚ファンタジー『葬送のフリーレン』。
主人公のエルフ・フリーレンを中心に物語が進んでいます。
今回は、葬送のフリーレンに登場するフランメのプロフィールや声優キャストなどについてまとめています。
(※ネタバレ注意)
フランメとは
フランメは、英雄と称されている人間の大魔法使いです。
生涯にわたり魔族の研究をしており、皇帝に国を挙げた魔法の研究に認可を下させるなど、多数の功績を残しています。
名前の由来は、ドイツ語で『炎』という意味の『Flsmme』ではないかと考えられます。
身長が180cm前後で、膝くらいまでの長さがあるオレンジ色の髪、翡翠色の瞳、白いキトン、赤い装飾品などが特徴的なキャラクターです。
作中に登場するほとんどの魔法使いは、各々魔法の杖を所有していますが、フランメは、杖を所有していません。
原作22話に登場したフランメは、高齢でしわが増えていましたが、若い頃の凛々しさが残っていました。
アニメ化&100話突破記念で行われた人気投票では、14位でした。
TVアニメの声優は、Fate/stay nightのキャスター役や、攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEXの草薙素子(クロマ)役などを演じた田中 敦子(たなか あつこ)氏が担当しています。
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関係性があるキャラクター
作中で、フランメと関係性の強いことが明かされているキャラクターは、ゼーリエとフリーレンです。
ゼーリエとの関係
魔法使いの資格認定等を行う組織『大陸魔法協会』の創始者・ゼーリエは、魔族に全てを奪われたフランメのことを育ての親として面倒を見つつ、師匠として魔法を授けました。
フランメは、かつてゼーリエが語った『誰もが魔法を使える時代』を目指していましたが、魔法は特別であるべきと考えているゼーリエとは意見が食い違っており、フランメが亡くなるまで分かり合えませんでした。
53話でフリーレンがゼーリエへフランメの遺言書を渡したときは、特に悲しんでいる様子もなく、フリーレンが
「悲しくないの?」
と問いかけても
「気まぐれで育てた弟子だ。」
と答えていました。
フリーレンとの関係
フランメは一人立ちした後、自分と似た境遇のフリーレンに魔族を倒す術を叩き込みました。
数多の人々と出会ったフリーレンにとって、フランメは特に思い入れのある存在で、大切だった人の幻を見せる魔物・幻影鬼(アインザーム)に初めて遭遇した際、命乞いをするフランメが現れました。
魔族を欺くために魔力を制限していることや、フリーレンの好きな魔法がフランメと同じ『綺麗な花畑を出す魔法』であることなどから、フランメの教えがフリーレンの考え方に影響していることが分かります。
『葬送のフリーレン 公式ファンブック』では、フランメに対するフリーレンの思い出として『修行中は魔族を殺す魔法を多く教えてもらったものの、師匠の命乞いは普段の生活でもたまに聞いていた』と記載されています。
フランメとフリーレンは暫くの間共に旅をしていましたが、フランメが魔法を好きになったきっかけである綺麗な花畑を出す魔法をフリーレンに教えた後、息を引き取りました。
22話で描かれていたフランメの墓の周りには、フランメの遺言どおり綺麗な花畑が広がっていたため、フリーレンが綺麗な花畑を出す魔法を使ったと考えられます。
フランメは、フリーレンに対してなんでも分かっているような言動をとっており、7話では
「お前はいつか大きな過ちを犯し、人を知りたいと考えるようになる。」
と言っていたり、原作43話で
「魔法は探し求めている時が一番楽しいんだよ。」
と発言したフリーレンに対して、ゼーリエは野心が足りないと見限っていましたが、フランメは、
「この子はいつか魔王を倒すよ。」
と発言したりしていました。
実際にフリーレンは、勇者一行の魔法使いとして魔王を討伐したり、勇者ヒンメルが亡くなった際にヒンメルと深く関わらなかったことを後悔し、人間をもっと知るための旅に出たりしているため、フランメの見立てが正しいことが証明されています。
フランメの強さ
フランメは、長年魔法の研究をしていたことや、数多の魔法を習得しているゼーリエやフリーレンと姉弟関係を結んでいることなどから、さまざまな模倣を使えるのではないかと考えられます。
原作での戦闘シーンはあまりありませんが、21話で魔王軍の将軍よりも強い3体の魔族を一瞬で倒したり、死後1,000年以上もの間、北側諸国グラナド伯爵領を魔族の侵入から守るための防護結界を張ったりしていました。
17話で魔王直下の大魔族『七崩賢』のひとり・断頭台のアウラの配下の魔族である『首切り役人』のひとり・リュグナーは、フランメが張った結界を眺めながら
「千年前の天才が作り上げた魔法が現代の魔法を凌駕することもある。」
と称賛していたことから、フランメの魔法使いとしての優秀さが分かります。
また、フランメは魔力を制限し、魔族に自分の強さを誤認させる戦法をとっていました。
フランメは、21話で自身の戦い方について
「誇り高き魔法を愚弄した卑怯で最低な戦い方だ。」
と卑下していましたが、フランメの戦い方は、魔族への有効な戦法としてフリーレンやフリーレンの弟子であるフェルンに受け継がれています。
7話に登場した手記について
『フランメの著作に本物無し』という言い伝えがあるように、フランメが残した著作物はほとんど存在しておらず、フランメ本人も性別が不明なほど存在自体が怪しまれていました。
7話でフリーレンとフェルンは、魔王を討伐した勇者パーティの戦士・アイゼンと共に中央諸国ブレット地方のフォル盆地に眠るフランメの手記を探します。
手記は、以前フランメとフリーレンが植えた大樹の根元にある遺跡に保管されていました。
フランメの手記には、以下のようなことが記されていました。
『大陸の遥か北の果て。 この世界の人々が天国と呼ぶ場所魂の眠る地(オレオール)にたどり着いた。 そこは多くの魂が集まる場所で、私はかつての戦友たちと対話した。 この世紀の発見は魂の研究を飛躍的に進歩させるだろう。』
フランメの手記を見たフリーレンとフェルンは、魔王城のある大陸北部エンデにあるとされる魂の眠る地(オレオール)でヒンメルと話すことを決意します。
まとめ
今回は、葬送のフリーレンに登場するフランメについて解説しました。
フランメは、多くの功績を残す大魔法使いですが、フリーレンに色仕掛けとして投げキッスを伝授したり、
「男ってのはね、こういうのを渡しておけば喜ぶんだよ。」
と言いながら服だけ溶かす薬のことを教えたりと、英雄らしからぬ一面もありました。
魂の眠る地(オレオール)などを含め、今後フランメが物語にどのように関わっていくのかが楽しみですね!