2020年に週刊少年サンデーで連載開始した『葬送のフリーレン』。
累計発行部数が1,700万部を突破している本作は、国内外問わず人気を博しています。
当記事は、本作の主人公で、魔王を討伐した勇者パーティの魔法使いであるエルフ・フリーレンが目指している『魂の眠る地』(オレオール)についてまとめています!
(※ネタバレ注意)
魂の眠る地(オレオール)が登場した経緯
魂の眠る地(オレオール)とは、魔王城が建っている大陸北部エンデにある地名のひとつです。
葬送のフリーレンに登場するキャラクターの名前や地名は、フランス語を語源としていることがありますが、オレオールは、フランス語で『後光』という意味である『auréole』が由来ではないかとされています。
フリーレンが魂の眠る地(オレオール)の存在を知ったのは、原作7話でした。
フリーレンは、人間のことを知るための旅の途中、かつての仲間である戦士・アイゼンが住む中央諸国ブレット地方へ訪れます。
アイゼンと再会したフリーレンは、アイゼンの頼みでフリーレンの師匠である人間の大魔法使い・フランメの手記を探すことになります。
フランメの手記は、フォル盆地にある遺跡の内部に保管されていました。
フランメの手記には、以下のように記されていました。
大陸の遥か北の果て。
この世界の人々が天国と呼ぶ場所
魂の眠る地(オレオール)にたどり着いた。
そこは多くの魂が
集まる場所で、
私はかつての戦友達と対話した。
この世紀の発見は
魂の研究を飛躍的に
進歩させるだろう。
フランメの手記を読んだフリーレンは、魔王を討伐した勇者で、既に亡くなっているヒンメルと対話するために魂の眠る地(オレオール)へ向かいます。
魂の眠る地(オレオール)には天地創造の女神様がいる?
葬送のフリーレンの世界では、天地創造の女神様を祀る『女神信仰』の風習が根付いています。
多くの聖職者が神話の時代の物語と女神の戒律が記されている聖典について研究しており、女神様を祈るための教会や、修道士たちの修行の場である修道院など、女神信仰の関連施設が各地に建てられています。
天地創造の女神様は、神話の時代を除き、長い歴史の中で実際に姿を表したことは一度もありません。
原作24話に登場したエルフの武道僧(モンク)・クラフトが
「だから俺は死んだら天国で女神様に褒めて貰うんだ。よく頑張ったクラフト。お前の人生は素晴らしいものだったってな。」
と発言していたことから、天地創造の女神様は、天国と呼ばれている魂の眠る地(オレオール)にいると考えられます。
原作7話でフランメと対話しているかつての戦友達の後ろにある建造物と、24話でクラフトを褒めている天地創造の女神様の後ろにある建造物の雰囲気が類似していることも天地創造の女神様が魂の眠る地(オレオール)に住んでいると考えている要因のひとつです。
魂の眠る地(オレオール)にたどり着くには特別な条件がある?
1,000以上前に生きていたフランメが魂の眠る地(オレオール)にたどり着いたことから、魂の眠る地(オレオール)は1,000以上前から存在していることが分かります。
しかし、フランメの手記を見て「真実なのでしょうか...」と質問したフリーレンの弟子・フェルンに対してフリーレンが
「さあね。いい加減な人だったから。」
と答えたり、アイゼンが
「天国はある。そのほうが都合がいいだろう。」
と発言したことから、ヒンメル一行は魂の眠る地(オレオール)の存在を知らなかったことが分かります。
エンデで魔王を討伐したヒンメルたちが魂の眠る地(オレオール)のことを知らなかったことから、魂の眠る地(オレオール)に辿り着くには、特別な条件が必要ではないかと考えられます。
魂の眠る地(オレオール)のあるエンデに魔王城を建てた魔王は、魂の眠る地(オレオール)の存在や辿り着く方法を知っていたと考えられます。
原作98話で『人類との共存』を願っていたのにもかかわらず、魔王は人類の勢力圏が全盛期の3分の1になる程に国と民族を滅ぼしたことが明かされました。
魔王が人類との共存とはかけ離れた行動をしていたのは、魔王の目的である人類との共存が魂の眠る地(オレオール)と関係しておりしており、魂の眠る地(オレオール)が出現する条件のひとつが『人類の死』だったからではないでしょうか。
フリーレンは魂の眠る地(オレオール)で誰と何を語るのか?
今回は、葬送のフリーレンに登場する『魂の眠る地(オレオール)』について考察しました。
魂の眠る地(オレオール)が最終目標ということもあり、フリーレン一行が魂の眠る地(オレオール)にたどり着くのは、ほぼ間違いないでしょう。
フランメが手記に『戦友達』と記したことから、魂の眠る地(オレオール)では、複数人の死者と出会えることが分かります。
フリーレンは、フランメやヒンメルをはじめとしたさまざまなキャラクターと出会いましたが、魂の眠る地(オレオール)では誰が出てくるか楽しみですね!
ご通読いただきありがとうございました。